徒然

37歳。

37歳という年齢に見合わぬ、己の未成熟ぶりが恥ずかしくはある。のだけれども、時間を重ねる事でしか得られない事もあると知っているので必要以上に恥じるまいとは思う。 小学生の時、アルバムをめくっていたら生まれたばかりの私の傍に『五月二日生まれ』と…

ずっとウソだった。

「君の顔が好きだ、君の髪が好きだ。性格なんてものは僕の頭で勝手に作り上げりゃいい」と歌った斉藤和義が好きだった。ファンとまでは言えないけれど。だから今回の「ずっとウソだった」を歌う彼を見て、いいなあと思った。id:mani-maniさんも書かれていた…

昨夜の夫。

静かだなと思っていたら、妻が勝手にチャンネルを変えたと怒っていた模様。結果、妻に叩き潰され布団を別室に移され、手に汗握っていた。

東京。

長い事育ったのは横浜の端っこ(生まれは浅草)だけど、中高大学・会社に至るまで東京にお世話になっていた。東京の嫌な所も好きな所も沢山ある。皆と同じで、故郷だから私は東京が大好きだ。 東京の事を嫌いな人が、沢山居るのは分かっている。 緑が少ない…

物差し。

花見や花火が中止というのは、不謹慎というより警備上の問題などがあるからだとは理解出来る。節電の折もあろうし、膨大に出るだろうごみの処理等の問題もある。ただ、今回の猪瀬氏のtwitterでの発言は理性を引っ剥がして首根っこ捕まえ、力任せにがくがく揺…

話した。

夫に、多分病気だろう事を話した。自覚症状があるし、母親がその病気の家系なので、その旨を話したら納得していた。そして可哀想な位落ち込んでいくのが分かった。今、夫はネットで対策を調べながら、何度も大きくため息を吐いている。申し訳ない。がんばる。

惚気と自戒と。

夜中、地震で目が覚めた。ゆっくりな揺れだったので自分が揺れているのかと思ったら地震だった。夫は別室の炬燵で寝ていて、それは喧嘩をする度の事で、そんな風に気まずいと思うなら何で喧嘩吹っ掛けるのかしらとか思ったら腹立たしいやら愛しいやらで、夫…

夜半から雪が降るらしい。

そういえば今年の2月7日は、亡母の手術の日を思い出さなかった。10年間で初めての事だ。あの日も雪が降っていた。初春の雪を見る度に倒れた日を、手術の日を思い出す。そんな風に反芻しながら、それでも少しずつ忘れていくのか。あの時の私は、それがとても…

キタコレ。

今年は平気かなーと思っていたけど、やっぱり駄目だなあ。母が倒れた日が近付いてきているので、ふとした瞬間に蛇口を全開にしたみたいに泣いてしまう。これが桜が咲くまで続くので、花粉症みたいなものだな。

おやすみなさい。

聞きたいなあ。あの、歌うみたいな口調で。「グンナーイ。スィーユーアゲーン、スィーユートゥモーローゥ♪」 本当に本当に会いたいよ、夢でも良いから。8年経っても。

木曜日、見舞いにいく/スガシカオ

薬のにおいがはなをついて部屋を出た 晴れた五月の木曜日 今日も明け方 並びの部屋で誰かが 静かに旅立ったらしい "また、来る…"とだけ言い残した 臆病なぼくをゆるしてほしい あなたがもう言葉にしなくても ぼくにはわかるから… 続いてゆく全てのことが 永…

おかあさんへ。

おやすみなさい。さぞ不安に思われていらっしゃるでしょうが、ミタニさんは私が幸せにします。がんばります。 誕生日おめでとう。何時頃生まれたのかさえ、聞かないままだったとさっき気付いたよ。ごめんね。 ありがとう。生死を同じ日に分かつ、2人のおかあ…

思い出すのは止められないんだよな。

「お婆ちゃんと同じだ、あの時もあっという間だったんだよなあ」 あの日のお父さんの声。もたないでしょうと言った当直医の声。サイレン。赤い明滅。雪でなかなか来れなくて。

I Gotta Be.

Remember Listen as your day unfolds Challenge what the future holds Try and keep your head up to the sky You Gotta Be - Des'ree

寝たんじゃ無いのか。

まさか自分がこんな事を書くようになるとは。両親の壮絶な喧嘩を見ながら、結婚なんて絶対しないと思い詰めていた中高生の頃の私に教えてやりたいわー。でも、それだとミタニさんには会えなかったろうからなー。だからまあいいか。

何時か。

覚えておこう、何時か伝えられる日まで。いまは伝えられなくても。

天の光はすべて星。

すごく不思議。この光はずっと昔の光なのに、お母さんは見られない。

嫁ぐ朝。

嫁ぐ実感の無いまま挨拶をし、父に駅まで送られた。無言の車内で何か話そうかと思ったのだけれど、今朝見た夢の話をぽつりとしただけだった。 実家の庭には今年も沢山の柚子が実っていて、明るく輝く果実を見ながら母の事を思い出した。もし生きていたら、き…

昨夜の話を、もうちょっと呟く。

生まれた事、それだけで先ず許されているのになと思う。けれどそれだけでは足りなくなるのだ。宗教の大抵は赦しについて説く。必要だから。誰にも。赦す人は己であったり他人であったり、神様だったりはするだろうけれど。若い人も老いた人も、皆、誰か此処…

悲しくは無い。

入籍したら、結婚したら、それで全てめでたし。そうだったらいいのだけれど。けれどこれは御伽噺では無い。私の人生はこれからも続くし、死ぬまで本は閉じられない。

欠落を埋めて ぼくは何を得るんだろう

中学生になってからずっとこの家で育って、この部屋に守られていた。こうしていると、今にも階下から呼ばれそうな気がしてならない。あの懐かしい声、お母さんが私を呼ばわる時の、懐かしい抑揚。

離陸。

飛び立つ時は、何時だって不安だ。飛行機だって、離陸の時が一番怖いと父から聞いた。 私達は一瞬一瞬を置き去りにして生きていく。常に新しい所、未知の場所へ足を踏み入れていく。それってつまり、一瞬一瞬を飛び立っているとも言えないかな。だから怖がっ…

このままではこのままです。

でもそのままが一番かもよ。 今が嫌でも、振り返れば良い時間なのかもしれない。未来は選択肢の先だ。如何様にも出来ると思えるだけの空白が、目の前に広がっている。踏み入れた事の無い道について、経験則として語れる事は無い。けれど過去だって、己の価値…

手紙。

少し余分に生きているから、その分だけ時間を流れてきていてね。だから昔よりしんどくなかったり、見えていたりする事もあるのだけれど。流れなくちゃ、泳がなくちゃ来られない場所だからさ。だから此処から見ているね。流れていきながら、見ているね。

鈍磨。

考えるばかりが先に立ち、動く事をしないのだな。幾らシミュレーションをしたって、考えたって、私の頭の中だけの事。考えずとも心から差し伸べられた手にはかなわない。側に居るようになってから、動く事を忘れてしまっていたな。甘えて、怠けて、自分の事…

空白。

私の中に存在する空白は、私が許していくしか無い。許せないのだとしたら。けれど許すも許さないも無く、ただ在るのだとしたら。裁く必要は無い、のだと思う。ただ在るのだと、それだけの事だと。他の誰でも無く、私が。

ダメージ。

痛く、苦しく、悲しい。けれど必要なことでもある。私はこんなことが辛いと知る為に、生きていたいという本能の叫びを聞く為に。

区切りとはいえ。

何度もさよならを、最後をと思うのは悲しいね。向こう側のことは私たちには解らない。だから向こう側がとても良い所で、そこでは大切な人たちが皆安らかで幸せで、何時も笑ってくれるように願うしか無い。あて無く。ボトルメッセージのように。

だって昨日の場所には戻れない。

怖かったり、嬉しかったり。過ごすこと、過ぎていくこと。さようならと初めましては繋がっていること。

シコウ。

訓練、習慣。そんなようなことで変えることが出来るのではないかしら。少しずつ。変わりたいのなら。飲めば忽ち完治する薬は無いのと同じで、気が遠くなるそうに歩みが遅くても。本当に変わりたいのなら。