Diamond Head Market & Grill.


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ハワイでどうしても食べてみたかったもの、それはDiamond Head Market & Grillのスコーン。イギリスの、狼が口を開けた様なと評されるきちんとしたスコーンも愛しているのだけれど、同じ位アメリカンタイプのスコーンが好きだ。色は慄くほど毒々しいわ脳天突き抜ける程めちゃくちゃ甘いわで日本人にはちょっと辛いのがアメリカのケーキ類なのだけれど、スコーン(や、ホットビスケット類)は素朴で甘さもそこまで強くない。どでかいチョコとかクリームチーズの塊がザクザク入っているのも多いけども。そしてそこはランチの類も評判なのだとか。ランチにおやつ! 一石二鳥!
ワイキキの東側、動物園をもう少し過ぎたところにある店に着いたのは12時半過ぎ。人気店の割に、そんなに混んでいない様でほっとした。店の表正面にテイクアウトコーナーがあるのを確認した後、中を一度ざざっと確認。スコーンや総菜があれこれ置いてあるのをチェックしてからまた外へ。掲げられたメニューの中からスペシャルと表示されていた surf & turf plate を注文してみた。「garlic shrimp, wasabi ahi, teri chicken, teri beef, & char siu w/salad on the side(アヒは鮪の事。ワサビアヒ=わさび醤油で和えた漬け鮪)」という内容で、宛ら「全部入り」っぽい感じ。

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5分少々待ったところで出てきたのは大きな容器。絶対てんこ盛りのブツが来る筈だし、それで足りなかったら他の店でまた何か食べようと一個にしておいた。

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レシートをめくったら、波の様なフィンの様なマーク。サーフと名が付くからかな。区別の為とはいえ、何かかわいいな。ハワイっぽい。縮尺おかしくて大きく見えないけれど、先ず飲み物(honey lemonade)のサイズが日本のLサイズですの奥様。そして予想通り境界等ほぼ無意味なてんこ盛り。好き。
移民が多いハワイだけどやっぱりアメリカなので、甘い味付けが好まれるのは変わらない。なので牛も鶏も照り焼きだし、チャーシューも甘辛醤油味。サラダのドレッシングもほんのり甘い。けれどそれが堪らなくご飯に合うのである。それとアメリカ人ってやたらと鶏の胸肉を信奉するんだけど(そんでもも肉は脂が! カロリーが! とか言っちゃう)、ものすごく好きなのが分かる。ベリーベリージューシーな美味さ。もも肉じゃないのに、焼いてちょっと時間が経っても美味。あとここはご飯も割とましだった。余計箸(じゃないけど)が進む。ホームメイドと書かれていたレモネードも、ほんのり蜂蜜の味がしてレモンが沢山使われていていて、甘いだけじゃない。Lサイズ頼めばよかったかなと思いながら、夫と奪い合うように飲んでしまった。

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ダイヤモンドヘッドのお尻を見ながら「おいしいね、でも一個だけにしといてよかったね」等と言いながら店頭に設けられたスペースでガフガフと腹に詰め込んだの後は、再び店内に戻る。実はランチを食べている間にもどんどんと沢山の人が店の中に吸い込まれては、ガッサガサとビニールに入れられたスコーンらしきものを大量に持ち帰っていたのが気になって気になって気になって気になって。
あんなに買われているんじゃもう無いかも…と恐る恐るスコーンの置かれていたケースを見れば、調度補充されるところだった。おおおおおよかった…! カロリーの神様ありがとうありがとう!
喜びに頬肉をホルホル震わせながらブルーベリーのスコーン、クランベリーとオレンジとマカダミアナッツが混ぜられたスコーンを手に取る。スコーンの手前のケースに並べられていたホールケーキ達も素朴な色でおいしそうね、カットされた状態でも売ってるのねなんて見回しながらふとスコーンのケースを振り返ったらもうごっそり減っていて茫然。あ、危なかった…。