WAILANA Coffee House

そういえばまだパンケーキを食べていなかったのである。アメリカの朝ごはんと言えばパンケーキかワッフル、そして玉子とガリガリのベーコンなんである。
アレルギーの薬特有の強烈な眠気に負けて暫くぐっすり眠った後、まだ眠いけれど「まだパンケーキ食べてないよ」と眉毛を八の字にした夫が言うのによろよろと出掛ける事にした。出発前、アメリカのパンケーキの魅力を語り過ぎた…。
今まで行っていた店のオーナーが変わり移転し、雰囲気もずいぶん変わってしまったので今回はワイラナコーヒーハウスへ。アラモアナへ行く時必ず見るコーヒーショップだけれど、入るのは初めて。
店内は昔のファミレスといった趣き。それよりはもう少しレストランっぽい感じかな。適度に暗く、調度品が安っぽくなく。
ネットで読んだ評判通りの薄いコーヒーと、呆れる程大きなパンケーキが5枚。それに卵料理(私は目玉焼き、ターンオーバーで)とカリカリを通り越してかなり歯応えのよろしいベーコンにうれしくなる。例え蕁麻疹が出ようと、大体その前にシュリンプライスだのたらふく食べていようとこれはまた別なんである。





クオリティ気にせずざっくり作って焼きました! という様な、粗っぽく且つ素朴なパンケーキは本当においしい。多分、今まで通っていた店や日本で食べる方がきめ細かくて丁寧でおいしいんだと思うんだけど、この荒っぽいともいえるパンケーキもとてもおいしい。またおいしいが飽和状態になっているけれどおいしい。
メープルシロップでも蜂蜜でも無い、強いて言うならコーンシロップみたいなパンケーキシロップを溶けたバターの上からたらりと垂らし、隣のベーコンの塩気がちょっと移ったパンケーキをがぶりと頬張る。うまー! 粉ものうまー!
世界はおいしいものだらけだね…とつぶやきながら、顔を上げると、夫が「昔会社に居た安田さんみたい!」とよく分からない感嘆の声を上げた。何時の間にか発疹が一つに繋がって、更に腫れていたらしい。誰だ安田さんて。