君がぼくに告げなかったこと。

少し前に、図子慧の新刊を久々に買った。

君がぼくに告げなかったこと (祥伝社文庫)

君がぼくに告げなかったこと (祥伝社文庫)

久しぶりの言い回し、文体に引きずられた。自分の中の思春期の暗くどろりとした感情が否応なしに。現状と相まって、家の前でちょっと泣いた。この人の小説がどんな風か、いつもうまく言い表すことはできない。ただ、寡作でいいから、あんまり売れなくてもいいから、ずっとずっと読み続けていたい。