遠くで波光がゆれている

yukami_dna2008-03-06


 

もう悲しいことも 素晴らしいことも
無理やり ふみつぶしたくない

 
移転先はかなり見晴らしの良いところにあり、海が見える。東向きの我が部署は眩しいばかりの波光で満ち、だから午前中はせっかくの景色もブラインドに遮られてしまう。時折洩れる、白い光に余韻を残して。
 
今日はずっと忙しく、通常業務をこなすことが出来なかった。移転前のビルに居る女子と、もつ鍋を食べに行く約束をしていたのに。滅多になく定時で帰るつもりだったのに。何、何で別のチームに行った新人君の為に宅急便の伝票12枚も書いてんの私! あーもう予約時間が! ばかばか新人君のばか!!!!
頭から煙を出しそうになりながら色々やっつけぶっちぎり、30分遅れで食べ始めたもつ鍋は大変大変大変おいしく酒もおいしく女子はかわゆく話は楽しく。はあ、幸せ。働いていて良かったとしみじみ思う。こんな時に、いつも。
 
昼休みは交際相手の人と(他の人も一緒に)窓辺でお弁当を食べながら、お互いにしかわからない話を混ぜてにやにやしていた。バレているだろうけど、まだ周りには内緒にしているから。うわ、甘酸っぺえな! 毎日よく飽きないな、お互い。うれしいな。石橋を粉々になるまで叩かなくていいって、何て素敵なのかしら。
 
昼は行き交う船を見ながら眩しいねと笑い、夜はこれおいしいねと笑い。合間に暴走しつつも密やかなサインを送り合いながら過ごした今日はもうすぐ終わる。多分、明日はコラーゲンで顔がてっかてかになるに違いない。そんな日でした。
 
ごく普通の、一日でした。