浅草〜浅草

浅草から吾妻橋を渡り、墨田区文花までホテホテ散策。とても美味しいカレーを出すと聞いたSpice Cafeへ向かうも定休日。予め近くに天真庵という蕎麦カフェがあるとこれまた聞き及んでいたので入店、出迎えてくれた爺様チワワに悩殺されながら食べたガレットが想像もしない食感で嬉しく驚いた。海苔が挟んであるそれはモチモチしていて、ガレットというよりは焼いた蕎麦がきのよう。醤油や柚胡椒を付けて食べるとますます蕎麦がきみたいな、素敵な食べ物だった。コーヒーもこれまた美味で、カレーは食べられなかったけれど満足しながら次の店へ。向かった先は京島。醤油の色が濃いおでんを買って、公園でカフカフ頬張るいい歳をした大人が二人。懐かしい味だったね、寒くなったらまた来ようねと言いながら、金曜の夜から昨日まで行われていた牛嶋神社の祭の後片付けに追われる町並みをくるりくるりと見て回る。路地裏毎に現れる後片付けの光景に気を取られ、気付けば曳舟を過ぎ牛嶋神社前。御礼参りでひしめき合っている社殿とひっきりなしに見かけた祭りの後の風景に、「喧嘩と祭は江戸の華」という言葉を思い出した。墨田区民は祭り好きだな。流石に疲れた足を墨田公園で休め、また吾妻橋を渡る。今日も混み合う仲見世通りを越え、辿り着いた天国でありついたホットケーキの甘みにほっと一息。そこで漸く「そういや今日、近場にしておこうねって言った…よ、ね…？」と我に返った連休最終日。結局、何かを食べる為にひたすら歩いた三日間になったのであった。気にしない。