ダーク・エイジ
後になって思いだせば
きっと何もかも
ほんの瞬きの
時間になっている
でもほんとうは
その中にいる間は
永遠かと思うほど
長い長い時間だったのだと
忘れずにいよう
那須雪絵/ダーク・エイジ(白泉社)
以下、寝言に尽き折り畳み(携帯の方は、まるっと見えちゃうんですよね。読んでしまったらごめんなさい)。
三十路を迎え、独身で一人暮らしで長年付き合った恋人と別れ。家族と折り合い悪く、薬と凝固とで成り立つ私の毎日ではありますが、それでも日々を愛おしく思います。明るく楽しく希望に満ち、若いことを羨ましく思われる筈の思春期が、私にはあまり良いものではなかったからです(懐かしく思うことも出来るのですが、同時に家族や母との思い出も甦ってくるので、それはそれでしんどいものがあります。思春期のしんどさとは別物ですが)。
あの頃の息苦しさ、生き難さ。怒声と悲鳴、嗚咽に満ちた日々。何処からか得た知識、経験を伴わないそれらをかき寄せて作り上げたちゃちなプライドと自意識。他人と同じで無いこと、他人と同じように出来ないことへの鬱屈と『他人とは違う私』という酔い。あの日々を通り抜けることが出来たことを嬉しく思います。
今でも上手くは、人並みな幸せを生きるようには出来ていないけれど。嫌になるほどの自意識とプライドを持ち、その上凝固と過眠を重ねる日々ではあるけれど。それでもあの頃よりは少し、息がしやすくて。それだけでもお釣りがくるくらいに幸せだと、そう思うのです。