人は変えられない、けれど変わることは出来る。

何時かのハニさんの言葉。去年の私も今の私も、この時期はやっぱりしんどい。しんどいけど去年の私と今の私は違うから、去年のしんどさと今のしんどさも違うもので。去年の自分を、少しだけ他人の気持ちで見ていたりする。
 
変わることが怖かった。
 
普通に生活していくことで悲しみが日常に紛れ、悲しい気持ちが薄れていくのがずっと怖かった。日常を生きていくことと悲しみを抱えていくこととが並列するのだと知った時の安堵といったら。
それは通り過ぎなかったら解らなかったことだ。動きたくなくて蹲っていた筈だのに、何時の間にかこんなところに居て。歩いていたのだろう。自分でも気付かぬほどの、のろのろとした歩みだとしても。こうありたいと、知らず願っていた気持ちを糧にして。外因を糧にして変化を得ることは容易いけれど、脆いのかもしれないな。何となく。それもまた楽しいのだけれど。
 
生きていたら、何て言うかしらあの人。「嫌よ68歳なんて」とか言いそうだわ。今年はそんな風に考えている。悲しいまま。