「代々木八幡で、何をしていた〜」ブツッ、ツーッツーッ。
ミタニさんの携帯に、低く抑えた声で伝言が入っていた。確かに居たよ何コレコレ何知らないよ二人ともこの番号。若干びびりながら折り返し連絡を（ミタニさんが）したら、「わはははは！ ミタニ、お前嫁をかっさらって辞めおって！ さっき反対側の電車に乗ってたんや気付かんでホームに居たやろわははははははははは！！！！！！！ 遊上さん元気か？ そうか元気かわはははははは！！！！」
――側に居る遊上にも聞こえてくる位の陽気な笑い声。イルカとクジラの違いを知る彼であった。あー吃驚した。
