いい天気。

曇っていて空気がほんのり湿気を含んでいて寒くて。こういう日にぼんやり歩くのがとても好きだ。殆ど口も開かず、手を繋いで浅草橋まで夫と歩いた。行き先は王将だし6時半頃寝付いたので起こされたのは11時直前だしあああああ日曜天国また録音失敗したとか起床20分で王将目指して歩き始めたとか句読点打ってないとか。うん。
　
秋葉原のヨドバシで春に買う予定のテレビを見たり本を読んだりして、丸福珈琲店でクリームソーダを生まれて初めて注文。三十路になるまで炭酸が苦手だったし、だいぶ飲めるようになった頃にはクリームソーダを見かける機会が少なくなっていたので嬉しい。だからフルーツポンチも、あんまり好きじゃなかったんだよなあ。大人になった今ではすごい色だと思ってしまう緑を、子供の頃は憧れの目で見ていた。飲めないけれどおいしそうな飲み物。物語に出てくるような、夢の様な。
　
クリームソーダで一息吐いて、また歩いて帰宅した。家がある方向を目安にして、気になる路地を気まぐれに曲がったところで卵が100円で買えたりコロッケみたいな色の猫が居たり。焦がれる程、祈る程欲しかった、穏やかな日。そう、夢の様な。