37歳。

37歳という年齢に見合わぬ、己の未成熟ぶりが恥ずかしくはある。のだけれども、時間を重ねる事でしか得られない事もあると知っているので必要以上に恥じるまいとは思う。
　
小学生の時、アルバムをめくっていたら生まれたばかりの私の傍に『五月二日生まれ』という札がかかっていたのに気付いて初めて知った。逆子が直らず、帝王切開すると決まった時母が「これ以上お腹に入れとくのもだるいので、早く切っちゃってください」とお願いしたので、予定日より三週間程早い出産だった。本当は二日生まれなのだけれど、戸籍は三日生まれになっているのは四柱推命等に凝っていた母と祖母が決めたからだ。二日生まれはあんまり良くないんだそうで。二日生まれはあんまり良くないと気にしていた割に「でも三日から連休で病院も休みじゃない、だから二日に産んじゃった！」と母は言っていた。意味無いんじゃないかそれ…。
予定日は先だわ戸籍は改竄だわ、生まれた時からちょっと斜めな感じだったので、それで今もちょっと斜めな感じなのかなと考える事もある。誕生日の近辺だけ。今は生まれ日と戸籍とで二日連続、しかも黄金週間生まれなので、宛ら天皇誕生日とクリスマスイブの連休と似たようなもので得だななんて考えてもいる。それで母に、産んでくれてありがとうと心から思う。私の人生は割とハードな事が（自業自得も含めて）多かったのだけれど、それでも生きている事が嬉しいと思う。そんな風に、誕生日は今の自分を確かめる日になった。でも、夫は二日も連続でお祝いしなくちゃいけないので大変そう（他人事…）。