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凌霄花の頃。

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今年は忘れていたと思っていたのに、写真を見たら思い出した。この時期、何度もフラッシュバックするあの記憶。あの頃の気持ち。夜のみなとみらい、金色に光る町並み、苦しいくらい愛おしく感じたあのにおい。戻れないからこそ懐かしく思う、あの季節。

鋏で切ってあげたいらしい。

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「ミッフィーって、見ると可哀想になるんだよな」「何で?」「口が縫われているだろ、痛いんじゃないかな」

矢と綿毛。

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会議で遅くなった私とミタニさんの帰り時間がかち合ったので、今夜は家の近くの、素晴らしく美味しい料理を出す居酒屋で飲んだ。家の周りには地味ながら美味しい飲食店が幾つかあって、再来年引っ越すのが今から寂しい。 ミタニさんはよく歌を歌う。替え歌だ…

相対性からWake up ただひたむきな明日へのStep up

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とうとう固まり始めてしまった。色々とぽんこつな事をやらかし、これ以上ミタニさんを誤魔化せられなんだ。どうしたってしんどいものはしんどいし、しんどいのに笑って平気な振りをするのも疲れてしまった。駄目なものは駄目なのだ。あんまり自分を駄目だと…

Insomnia.

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「下弦の月が見えるよ」「違うよ、上弦の月だよ」

ありがとう。

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拗ねているのに、わんわん泣く私の側で頭撫でてくれるから余計泣いてしまったじゃないか。ミタニさんのばーかばーか。

夜中の頭痛。

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拗ねたミタニさんが吐いた暴言に耐えかね、矢継ぎ早に反論を述べた後わんわん泣いた。理由は実に些細な事だったのだが、些細な事程、そして相手を好きな程、容易く傷付くだと改めて知らされた夜。泣き過ぎて頭いてえ。

続・チキチキ。

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今日は10時間耐久を強いられたミタニさんであった…。

犬も食わぬ。

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ひと通りキレた後、しくしくパカパカと泣く。家族としかこんな喧嘩したこと無い。実にしんどい。そう、しんどいと思って直ぐに、そうか私とミタニさんは家族になるのだと気付いた。

だって。

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ハニさんにはしたことさえ無かった。出来なかった。

犬も食わぬ。

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小さなことでミタニさんに声を荒げてしまった。泣いたり。沢山のことを伝えあっても、都合のいいように変えていたりするのだな。思惑やつもり、分かっている筈という怖さ。その甘さ。共に居るからこその摩擦。

鉄分濃いめ。

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飲み会帰り、ふにゃふにゃと居眠りしていたミタニさんがタモリ倶楽部(副都心線特集)を見せた瞬間目を覚ました。

グラニュー糖。

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ミタニさんから、グラニュー糖は要るかと電話が来た。使いかけでさ、小分けにしてあるんだけどね。

パパパパー…?

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もしかして、もう準備始めないと駄目?

ミタニさんの実家に。

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ミタニさんのお父さんにお会いして、会食。正直私の実家より楽だった。良かった…。

オンザシグナル。

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「帰り道、猫居た?」「ようやく一匹だけ見れた! でも後は全然だよ、見ないよストーカー振りを露わにギラギラと探してるのに!」「もっとよく見てみな、信号の上とか」

ありがとう。

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目覚めたら、ミタニさんが遊上の実家に御礼の手紙を書いていた。

ありがとう。

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「挨拶したら、あき(遊上のこと)のお母さんのお墓に報告しに行きたかったんだけどな。あきのお父さんが楽しそうにしてくれていたから、ごめんな。お母さんの所には、また今度行こう」 代わりに今日は、三社祭に行ってきた。何時も楽しそうに、懐かしそうに…

チキチキ。

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8時間耐久、実家訪問終了。両親の止まるところを知らないマシンガントークにミタニさん、放心。私も疲れた…(白目)。

あ゛ー。

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そういや今週末、ミタニさんと実家に行くことになった。あ゛ー。

コソー。

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すみません、入籍はまだ先なんでございます…。 何時何処でされるか前もって知らされていて、引っ張りに引っ張られた挙げ句のプロポーズだったのですな…。そう、ミタニさんは石橋を渡らず、より丈夫な鉄橋を作り、何度も強度実験してからでないと渡らない人……

三つ指。

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不束者ですがと三つ指ついて、お受け致した戸籍上の誕生日。

誕生日プレゼント。

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今朝ミタニさんが、誕生日プレゼントを鋳鉄鍋にしようと思う旨を伝えてきた。何故ならいままで一緒に居て、鍋釜包丁類を見た時に一番笑顔になるからさと。うれしい。それでごはんを作ったら、一緒に食べられるので尚うれしい。

じーん。

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「おかえり、お疲れさま」って、笑って迎えてもらった。泣いた。

ピクニック。

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おむすびを持って、ピクニック。

出張中。

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交際相手の人と逐一打つのも面倒なので、ここではミタニさんと呼ぶことにした。

二日連続。

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おにぎりと厚焼き卵を持って、新宿御苑に行きました。

晩酌。

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ここに住むんだなあ…。

喉元過ぎて熱さを忘れている。

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そう、私はまだ彼が恋しいのだ。ありがとうさようならと振った手が、中途半端な高さで止まっている。大好きだったんだな、私。7年も追いかけたもんな。なのにあの馬鹿。ばーかばーか。 自覚したら涙が溢れて止まらなかった。吃驚した。

ここ数日。

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ハニさんのことを思い出す。私に都合のいいように。