美心点心(メイサムディムサム)。
カメハメさんの後は歩いてチャイナタウンまで。昔は香港のあちこちで見られたワゴンサービス(ワゴンに点心を乗せて、店内を回遊魚の様にぐるぐる回るサービス)も、地元の人達向けのディープな店でしか見られない。ハワイにはまだそのワゴンサービスが残っているので、昼は飲茶を食べる事にした。ネットのあちこちで評判が良かった、美心点心というお店。
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全体的に蒸し物が少し蒸し過ぎの感はあったものの、とても丁寧でおいしい。それに、〆の海鮮焼きそばも香港で食べたのと変わらない味でうれしかった。ただ大きさや量はメリケンサイズでしたが。焼きそばと炒飯を頼もうとして、店のおばちゃんに「ノーノーノー! ビッグサイズよ! 一品で十分よ!」と止めて貰って本当に良かった。大飯喰らいの私でも辛くなる量でした。実は点心も、日本で食べる1.5倍位大きい。油断ならぬ。
オアフ島二日目其の二
朝食後、初めてハワイに来た夫がカメハメさんを見たいと言うのでダウンタウンにあるイオラニ宮殿前へ。相変わらずカメハメさんを熱心に撮る日本人が多い。勿論、私達もその中の一人。何故か様々なアングルでカメハメさんを激写。この有名なカメハメハ大王像、実はカメハメさんじゃなくて姿形の良い兵士がモデルらしいんですがね。大王像って事になっているのでね。
ついでにカメハメ像の後ろにある建物にも入ってみた。昔、裁判所だったという建物。レセプションに居たおばあちゃんに色々話し掛けられたのだけれど、私も夫もさっぱり分からず。何故か Year Of Tiger の消印付の切手付封筒が売っていたのを見ていたので買ってしまう。「何でこれを買おうと思ったの?」というような事を聞かれたので、「イヤーオブタイガーイズマイバースイヤー」と答えたら「Happy Birthday!!」とにこにこお祝いされた。こういう言い回し、いいなあ。
朝ごはん。
用意されていると言っても「パンやワッフルを自分で焼いてね、パイナップル位は切って置いとくから」という簡単なもの。ワッフルのネタは予め粉を水で溶いたものが容器になみなみと用意されているので、それをワッフルマシーンに入れるだけ。簡単簡単レッツチャレンジ。
溢れた。
欲張り過ぎてうっかり入れ過ぎてワッフルマシーンから結構な量が溢れた。ホテルのおばちゃんに「んまーこんなに入れたの!」と笑われた。ごごごごごめんなさい。他人事なので夫もおばちゃんと一緒にハハハと笑っていてキー! となる。いや、全ては欲張った私が悪い。うん。
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初めて自分で焼いたワッフルはふかふかサクサクでおいしかった。ホテルに常に備えられているコーヒーも、ライオンコーヒー(ハワイでとてもメジャーなコーヒー。カルディや成城石井なんかでも売っている)でうれしかった。他にもカフェイン抜きのコーヒー・お湯・レモンを浮かべた水・レモネード・たぶん朝のパイナップルの残りを入れただろうパイナップルアイスティーなんかもあって、とっても充実。
縮尺おかしい。
アラモアナショッピングセンターの中を少し見るつもりが21時近くになっていたので、慌てて今夜の夕食を買いに目当ての店へ行ったら何時の間にか営業時間が11時〜15時までになっていた。がっくりしながら近くのドンキホーテに併設された 、Yummy korean B-B-Q で夫はヤミースペシャル(カルビ・ビーフ・チキンの3種類の肉と、好きな副菜を4品選ぶというもの)、私は隣の Ba-Le Sandwich Shop(ベトナムサンドウィッチの店)でスペシャルサンドウィッチ(チキン・ハム・パテとなます、香菜が入っている)を持ち帰りに。そそくさとコンドミニアムに帰り、ABCストア(ハワイのメジャーなコンビニ)でアメリカのうっすーいビールと一緒にいただきます。
それにしても毎回思うのは、アメリカさんの食事の量が凄過ぎるという事である。明らかに縮尺がおかしい。あと、盛り付ける量がおかしい。夫のボックスには数種類の肉がどかーんどかーんと無造作に置かれていて、それだけでも普通に数人分のおかずとして賄える。その上副菜のチャプチェやキムチや馬鈴薯の煮物も境界線が曖昧なくらいどかーんどかーんと無造作に、そして朝の東京メトロ東西線並みにぎゅうぎゅうに詰められていて夫茫然。甘辛おいしいけれど茫然。
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私は私で、普通のフランスパンの半分くらいの大きさのパンにこれまた具材がぎゅうぎゅうに挟まれたサンドウィッチと格闘。齧っても齧ってもパンが続き、具になかなか辿り着けない。具もおいしいけれどパンもとてもおいしい。けれどバリッバリのフランスパンは凶器にも為り得るのである。口蓋や歯茎や口の端を切らし、ボロボロとパンくずをこぼしながら食べる姿はとても情けなかった。
アメリカで何かを食べる時には色々と覚悟が必要である。